自宅兼古民家カフェに適するおすすめ物件の条件とは?
地方に移住して、自宅で古民家カフェを開業したい、という方のために、物件の選び方を指南します。
自宅兼古民家カフェに適するおすすめ物件の条件とは?
民家を(自宅を)カフェ=飲食店として営業するためには、保健所の許可が必要です。※具体的な開業手順については以前の記事をご覧ください。
保健所の許可を得るための、最も基本的はことは、住居部分と店舗部分が明確に分かれている(仕切られている)間取りになっていることです。
◎例えば、上下分離型
1階と2階で自宅とカフェスペースを完全に分ける間取り。
◎もしくは、縦割り型
カフェスペースと住宅スペースを、建物の奥側と入り口側で分離する間取り。
上記の、いずれかの間取りになっている物件を探すか、そのように改装(リフォーム〜リノベーション)する必要があります。
おすすめは上下分離型です。間取りの変更やあらたに仕切りなどを設ける必要がない分、初期費用が抑えられます。(無論そのためには2階建てであることが前提ですが…)
間取りを変更したり、あらたに壁を設けるとなると、それなりの費用がかかります。
古民家カフェを成功させるには、こちらの記事に記しましたが、原則(極力)初期費用は自己資金で賄える範囲に抑えることが最重要ポイントです。
間取り以外でも、普通の家(自宅)を改装せずにそのまま飲食店として開業することはできませんので、いずれにせよ改装(リフォーム〜リノベーション)は必要です。
その費用を少しでも抑えるためにも、店舗部分と住居部分の棲み分けをイメージしやすい物件、つまり、2階建てで1階と2階で自宅とカフェスペースを完全に分けることが出来る物件がおすすめです。
重視するのは店舗(カフェ)か住居か?
店舗と住居、両方のイメージを具体化し、どういう工事をしなければいけないのか、施工業者と相談しつつ、リフォーム(リノベーション)計画を立てましょう。
リフォーム(リノベーション)計画の立て方など、基礎知識については下記の記事をご覧ください。
自宅兼古民家カフェのリノベーションを計画する場合、どうしても営業重視、店舗重視になりがちですが、暮らしの場であることも忘れないようにしましょう。
暮らしあってこその店舗です。初めての田舎暮らし、初めてのカフェ経営ならなおのこと、体と心が安息できる場所が必要です。
目的と手段を取り違えないようにしましょう。
目的は、"心穏やかな田舎暮らし"、のはずです。それを実現する手段としての"店舗=カフェ"です。
住居用に改装(リフォーム〜リノベーション)するだけでも費用がかかります。兼用でカフェを開業ためには更なる費用がかかります。費用は限られているかと思いますので、その費用配分は慎重に見極めてください。
※カフェ開業には改装費以外にも、設備など様々な費用が発生します。次回、カフェ設備の賢い調達法を記事にしたいと思います。