二拠点生活(デュアルライフ)のメリット・デメリットを実体験から解説

二地域居住」「二拠点居住」または「二拠点生活(デュアルライフ)」そしてその人を称して「デュアラー」とも呼ぶらしいのですが、要は、都市部と地方を行き来し、生活の拠点を都市部と地方(田舎)に2つ持つ生活スタイルがにわかに注目されています。

「二地域居住」とは、都市住民が、本人や家族のニーズ等に応じて、多様なライフスタイルを実現するための手段の一つとして、農山 漁村等の同一地域において、中長期、定期的・反復的に滞在すること等により、当該地域社会と一定の関係を持ちつつ、都市の住居に加えた生活拠点を持つこと。
引用:国土交通省

昔から「別荘」「セカンドハウス」を所有し行き来している人はいましたが、近頃のそれはもっと安価に、賃貸だったり、空き家を購入しリノベーションして友人とシェアしたり、土地だけ借りて(買って)セルフビルドでスモールハウスを建てたり、はたまたキャンプ(またはキャンピングカー、トレーラーハウス等)で寝泊まりしたりと、そのスタイルは多様化&進化しています。

コロナ禍以降リモートワークが普及する現在、あらためて「二拠点生活」のメリット・デメリットを解説します。

目次

二地域居住は理想のライフスタイル

二地域居住のメリットは、たくさんあります。

  • 仕事を変える(やめる)必要がない
  • 田舎暮らしができる
    ・空気がきれい・景色が良い
    ・水がおいしい・食べ物がおいしい
    ・自然と触れ合える・畑がやれる
    ・伸び伸びノンビリできる
    ・人間関係が広がる
  • 健康的な時間が持てる
  • 地震などの災害時の疎開場所ができる
  • 隠れ家、荷物やバイク、クルマのストック場所ができる
  • 将来の移住先としての予行ができる
    etc.

細かく挙げたらキリがありませんが、現状の不備や不満を二拠点目の地に求めることが出来るが二地域居住のメリット。お金さえ工面できれば、二地域居住・二拠点生活(デュアルライフ)は理想のライフスタイルです。

別荘を所有している(所有できる)ようなお金持ちは勿論ですが、「別荘を買えるほどのお金持ち」じゃなくても、あまりお金がなくても暮らせる方法を知っている人、または、どこにいても仕事ができる(お金が稼げる)人が、今、続々と二地域居住を始めています。

これから二地域居住する人の為の補助金制度

少子高齢化に伴い過疎化が深刻な問題となってることから、移住・定住の推進と合わせて二地域居住の推進を図るための補助金など支援制度を設ける地域も増えています。

二地域居住を推進する地域は、比較的都市部に近い、または都市部とのアクセスが良い農山漁村に限られますので、二地域居住の補助金を検索したい場合は以下で検索してみてください。

二地域居住 補助金 ○○○○」←都市部に近い地域名

例「二地域居住 補助金 山梨」
 「二地域居住 補助金 長野」
 「二地域居住 補助金 兵庫」

なお、行政が支援する二地域居住は、移住・定住へとつながることを期待しての体験・お試しの意味合いが強いです。

各地の移住定住の相談窓口(移住定住支援サイト)のリンク集を参照ください。物件情報と合わせて補助金等支援制度も見れますので興味がある地域の支援サイトを覗いてみてください。

https://rural-life.jp/property-information-summary

あえて二地域居住のデメリットをあげてみる

二地域居住のデメリットは、住居関連支出が倍かかるということに尽きますが、あえて言えば(個人的な感想ですが)、疲れることです。

私の最初の二地域居住のスタイルは、「週末移住」「週末田舎暮らし」でした。

平日は都市部で仕事中心で、週末は田舎でのんびり過ごす、それが「週末居住」「週末田舎暮らし」です。

でも、週末だけだと何も出来ません

何かやろうとするととても時間が足りず、忙しくて疲れれしまうのです。

やるべきこと、やりたいことが多すぎて、週末だけでは何も成し遂げれないことを実感して移住(定住)するに至りました。

もっとも私の場合は、古民家リノベーションをセルフビルド(DIY)でやることから始まり、自家農園での古民家週末カフェと、躍起になり頑張りすぎたからかもしれません。

二地域居住というスタイルも、最低でも2泊、できれば3泊、理想は二週間から一ヶ月滞在できれば、「田舎暮らしらしいこと」が出来るし、リフレッシュにもなるでしょう。

サラリーマンであればなおさら、週末の休みを目一杯使うことは賢明ではありません。二地域居住を持つことによって目一杯使うことを強いられることになり、そのうち行くのも面倒になります。

故に、二拠点生活は、長く滞在期間が取れる人にはおすすめですが、週末しか時間がとれない場合は体力のある若い人以外にはおすすめ出来ません。

もしくは、多少価格や維持費等が上がっても、別荘地や地方都市の少し外れの「田舎」までいかないプチ田舎がオススメです。もちろん、物件はそのまま住める程度のもので。

二拠点生活のメリット(まとめ)

二地域居住で違う環境・違うライフスタイルを体験することで、その後の生き方・暮らし方が明解になり、これから必要となるスキルが何かを知ることになるでしょうし、スキルを身につけることも出来るでしょう。

二地域居住の最大のメリットは、二つの異なる暮らしが出来ること、そして、万が一場所が気に入らなければ手放せる(一拠点に戻ってやり直せる)こと

そういう意味でも二地域居住は理想であり、これからのスタンダードなスタイルになるかもしれません。

尚、二地域居住のための物件を購入(契約)するには、サラリーマンでいるうちのほうが有利。始めるのならば若ければ若い方が今後の人生において得るもの(得すること)が多いでしょう。

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この記事を書いた人

早期リタイヤし地方移住〜田舎暮らしをした経験と、その後の暮らしで学んだことや役立つことを、これからシニアになる全ての人たちに向けて発信しています。

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