【DIY初心者向け】セルフリノベーションする際の必読参考書

格安で築古物件の古民家を購入して、建築家や工務店、リフォーム業者など、プロに頼まず自分たちでリノベーション(セルフリノベーション)する人は意外に多いです。

格安であればあるほど、その物件は廃屋同然のボロ家なので、惜しげなく、失敗を恐れずに解体したり改装したり出来ることから、DIYやものづくりが好きな人には勿論、初心者にもおすすめです。

DIYなどが得意でなくても大丈夫。好きなことが重要です。

要は楽しめるかどうかです。

好きだけど得意じゃない人がやると、見た目的にヤバくなることもありますが、本人が気にしなければそれで良いのです。そもそもボロ家なので少し手入れするだけでも見違えるようになります。

とはいえ、相手は’家’です。

全くの素人が手出しできるものではありません。最低限の知識を勉強して臨みましょう。

以下、私が古民家をセルフリノベーションした際や、その後のメンテナンスに参考にした本を紹介します。

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目次

セルフリノベーションする為の参考本

シロウトがリノベーションする際には参考書は必読です。

事前に読んでおくことは勿論ですが、本を現場に持ち込み照らし合わせながら作業を進めていくことになります。

最近は、YouTubeなどの動画もたくさんあります。動画ですから短時間で理解できるような気がするのですが、情報量としても内容としても確かなのは専門家が書いた本です。

ご紹介する本には、更地に新築一戸建てを丸々造るセルフビルドの方法が記載されているものもありますが、古民家リノベーションの場合は、全部ではなく一部を自分で作り直すことになります。

物件の状態によって異なりますが、基礎や躯体(建築物の構造体)を残す/生かすことが前提なので、リノベーションするのは床、壁、外壁、水周りなどです。

その箇所の改装手法がわかれば良いですが、住まい全体の仕組みや構造・施工方法を知っておくと、リノベーションはもちろん、後々のメンテナンスにも役に立ちます

家づくりの基本がわかる参考書

まずは、家づくりの必読書3冊

この3冊があれば基礎知識としては万全専門家も新人研修とかで読む家づくりの教科書的存在の本です。材料や設備その買い方などはかなり古い情報もありますが、家づくりの全てがわかります。

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2021年に第2版が出版されました。

木造建築の基礎知識はこの1冊で十分に押さえられます。広範囲&かなり詳細にわかりやすく説明されています。

図解が多く、解説もわかりやすいです。RCや鉄筋コンクリートの情報も入っています。

更地から2階建ての家を建てるまでの記録であり、本格的なガイド本。セルフビルドのバイブルです。

Amazonであれば、Kindle Unlimited対象。無料で読めます。
※ タブレットサイズ以上での閲覧がオススメです。

セルフビルドの実例を紹介した実践本

モチベーションアップと現場のリアルを知るなら、下記3冊から読むことをオススメします。

セルフビルドで家づくり、やれそうな気になります。やる気にさせてくれます。家づくりの楽しさは勿論ノウハウもわかりやすく書かれています。

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「住まいの環境デザイン・アワード2012」の住空間デザイン最優秀賞を受賞の家。

土地の測量から始まりますので、リノベーションとは異なりますが、家づくりの参考というよりも、モチベーションアップになります。

セルフビルド・ハーフビルド物件がいくつも紹介されています。見ていると、夢も希望も膨らみます。

編集:蔵前 仁一, 著:矢津田 義則, 著:渡邊 義孝
¥2,420 (2024/04/13 15:51時点 | Amazon調べ)

文章は軽いノリですが、古民家再生の過程や情報は細かく書かれてあります

古民家/ボロ家の解体やゴミの処理、細かなトラブルなどは、かなりリアルです。私たちも同じような経験がたくさんありました。今だから、笑えます。。
似たような本は他にもありますが、ボリューム的にも、内容的にも、この本がオススメです。↓

セルフリノベーションのテクニックがわかる本

玄関まわりや室内まわり、水まわり、壁、床周辺など、住まい全般のリノベーション・リフォーム・メンテナンスのノウハウと実例が紹介されています。

DIY系の本や雑誌は色々ありますが、より具体的で実践的そしてセンスの良い本です。

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工具の使い方など、基本の基本から1冊にまとまっています。DIY初心者なら一度は見ておくことをオススメします。

壁・床リフォーム、下地、建具、補修、水回りなどのリフォームやメンテナンスの基礎知識やテクニックを、細かく取り上げています。

古民家再生の第一人者の本

古民家再生の第一人者として知られる、建築家・降幡広信氏の著書です。

古民家に対する考え方と降幡広信流の民家再生術を知ることで、あらためて然るべき古民家リノベーションの方向性が見えてきます。改装のテクニックというよりはコンセプトメイク、プランニング前に読むのがオススメです。

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セルフリノベーションに失敗しないために

セルフリノベーションに失敗する人というのは、見た目など微細にこだわりすぎる人です。

プロのようには仕上がりません。

プロ並みもしくはそれ以上に仕上げる方も中にはいますが、自分の理想に技術が追いつかない人が殆どなので、自分の中の完璧を目指すと時間も費用も無駄にかかります。

特に、完成度へのこだわりが強い方、後々後悔したくない方は、その道のプロである専門業者としっかり協議して進めることをおすすめします。

家づくりや家の改装は、一般には業者に一任します。それぞれの作業は、窓口の業者から専門業者に外注され、細かく役割分担して進める作業なのです。技術的にも難しいし危険を伴います。

セルフリノベーションする目的が「節約のため」であれば、あまりオススメできません。

技術を補うため、または安全性を確保するために設備装備が必要となったり、時間がかかってしまったりしてかえって費用がかかることもあります。

作業自体を楽しめる方、困難も色々勉強しながら楽しめる方以外は、無理せずに最初から専門家に依頼しましょう

私たちはセルフリノベーションしましたが、DIYに詳しいアクティブシニアの万全のサポートを受け、一部(下水の配管など)は専門業者にお願いしました。

専門家に依頼するにも「家づくり」「リフォームやリノベーション」の基礎的知識は必要です。

ですから、上記の参考書は読んでおいて損はありません。むしろ読んでおくべきでしょう。

工法などの技術的なことノウハウは勿論ですが、この古民家をどんな風に改装したいか、どんな材料を使いたいか、使うべきかなど、希望するイメージが明解になり失敗するリスクは大幅に低減されます。

リノベーションの依頼先は、上記の本で紹介されている建築家や業者に問い合わせてみるのも良いでしょうし、物件近くの専門業者を審査してから紹介してくれる以下のサービスを活用するのもおすすめです。

>【無料】リフォームの見積り比較サイト【リショップナビ】

なお、依頼して終わり、全てはプロにお任せ、というのはトラブルのもとです。丸投げは止めましょう

自分が参加しないと後々後悔します。必ず、具体的な希望を伝え、不明な点は事前に確認するようにしましょう。

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この記事を書いた人

アラカン夫婦の備忘録

早期リタイヤして地方移住〜田舎暮らしをした経験と、その後の暮らしで学んだことや役立つことを、これからシニアになる全ての人たちに向けて発信しています。
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