格安で築古物件の古民家を購入して、建築家や工務店、リフォーム業者など、プロに頼まず自分たちでリノベーション(セルフリノベーション)する人は意外に多いです。
格安であればあるほど、その物件は廃屋同然のボロ家なので、惜しげなく、失敗を恐れずに解体したり改装したり出来ることから、DIYやものづくりが好きな人には勿論、初心者にもおすすめです。
DIYなどが得意でなくても大丈夫。好きなことが重要です。要は楽しめるかどうかです。好きだけど得意じゃない人がやると見た目的にヤバくなることもありますが、本人が気にしなければそれで良いのです。そもそもボロ家なので少し手入れするだけでも見違えるようになります。
とはいえ、相手は’家’です。全くの素人が手出しできるものではありません。最低限の知識を勉強して臨みましょう。
以下、私が古民家をセルフリノベーションした際に参考にした本を紹介します。
セルフリノベーションする為の参考本
シロウトがリノベーションする際には参考書は必須です。
事前に読んでおくことは勿論ですが、本を現場に持ち込んで照らし合わせながら作業を進めていくことになります。
過酷な現場環境の下でボロボロになって買い直した本もありました。その位必要なもので大事なものです。
ご紹介する本には、更地に新築一戸建てを丸々造るセルフビルドの方法が記載されているものもありますが、古民家リノベーションの場合は、全部ではなく一部を自分で作り直すことになります。
物件の状態によって異なりますが、基礎や躯体(建築物の構造体)を残す(生かす)ことが前提なので、リノベーションするのは床、壁、外壁、水周りなどです。その箇所の改装手法がわかれば良いですが、住まい全体の仕組みや構造・施工方法を知っておくと、リノベーションはもちろん、後々のメンテナンスにも役に立ちます。
家づくりの基本がわかる参考書
ゼロからはじめる「木造建築」入門

ゼロからはじめる建築の[施工]入門
![ゼロからはじめる建築の[施工]入門](https://rural-life.jp/wp-content/uploads/2021/01/ダウンロード-2.jpg)
自分でわが家を作る本

上記3冊は必読書です。この3冊があれば基礎知識としては万全。専門家も新人研修とかで読む家づくりの教科書的存在の本です。材料や設備その買い方などはかなり古い情報ですが、家づくりの全てがわかります。
セルフビルドの実例を紹介した実践本
350万円で自分の家をつくる

セルフビルド―家をつくる自由

笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ?

まずはこの3冊から読むことをオススメします。セルフビルドで家づくり、やれそうな気になります。やる気にさせてくれます。家づくりの楽しさは勿論ノウハウもわかりやすく書かれています。※ちなみに「笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ?」はkindle版なら無料で読めます。詳しくはamazonKindle Unlimited サービスをご覧ください。
セルフリノベーションのテクニックがわかる本
セルフリノベーションの教科書

決定版 自分でできるリフォーム&修繕大百科

玄関まわりや室内まわり、水まわり、壁、床周辺など、住まい全般のリノベーション(リフォーム)のノウハウと実例が紹介されています。DIY系の本や雑誌は色々ありますがより具体的で実践的そしてセンスの良いのは上記2冊です。
古民家再生の第一人者の本
古民家再生ものがたり?これから百年暮らす

民家再生の設計手法

古民家再生の第一人者として知られる、建築家・降幡広信氏の著書です。古民家に対する考え方と降幡広信流の民家再生術を知ることで、あらためて然るべき古民家リノベーションの方向性が見えてきます。改装のテクニックというよりはコンセプトメイク、プランニング前に読むのがオススメです。
セルフリノベーションに失敗しないために

セルフリノベーションに失敗する人というのは、見た目など微細にこだわりすぎる人です。
プロのようには仕上がりません。プロ並みもしくはそれ以上に仕上げる人も中にはいますが、自分の理想に技術が追いつかない人が殆どなので、時間も費用も無駄にかかります。
特にこだわりが強い人で、後々後悔したくない方は、その道のプロである専門業者としっかり協議して進めることをおすすめします。
家づくりや家の改装は、そもそも専門業者に一任し更に細かく役割分担してやる作業です。
技術的にも難しいし危険を伴うものなので、セルフリノベーションする目的が「節約のため」と頑張るのは止めましょう。
技術を補うため、または安全性を確保するために設備装備が必要となったり、時間がかかってしまったりしてかえって費用がかかります。
作業自体を楽しめる人(困難も色々勉強しながら楽しめる人)以外は無理せずに、最初から専門家に依頼しましょう。
専門家に依頼するにも「家づくり」「リフォームやリノベーション」の基礎的知識は必要です。
なので上記の参考書は読んでおいて損はありません。むしろ読んでおくべきべきでしょう。
工法などの技術的なことノウハウは勿論ですが、この古民家をどんな風に改装したいか、どんな材料を使いたいか(使うべきか)など、希望するイメージが明解になるので失敗するリスクは大幅に低減されます。
尚、リノベーションの依頼先は、上記の本で紹介されている建築家や業者に問い合わせてみるのも良いでしょうし、物件近くの専門業者を審査してから紹介してくれる以下のサービスを活用するのもおすすめです。
>【無料】リフォームの見積り比較サイト【タウンライフリフォーム】
なお、依頼して終わり、全てはプロにお任せ、というのはトラブルのもとです。丸投げは止めましょう。自分が参加しないと後々後悔します。必ず、希望を伝え不明な点は事前に確認するようにしましょう。
家の購入やリフォームを考えている人向けのマニュアルをNOTEに公開しています。
一部有料になりますが、騙されない失敗しない為に知っておくべき「住まい」に関する基礎知識が記されていますので、お読みいただければと思います。
