今、スモールハウスが大人気です。
スモールハウスとはその名の通り、一般的な一戸建てより「小さな家」のこと。
必要最低限な間取りとミニマムな設備を備えた住まいで、欧米ではタイニーハウス(tiny house)とも呼ばれ、日本とは比べ物にならないほど大ブームです。
300万円程度から高くても1,000万円程度で建てられるので、若い人でも新築の一戸建てが建てられます。
この記事では、平屋のスモールハウスを建てるメリットと、日本におけるスモールハウスの人気メーカー一覧(リスト)と合わせて、スモールハウスを注文する際の注意点について解説します。
人気の「スモールハウス」のメリットと注文する際の注意点

スモールハウスには大きく分けて3タイプあります。
もっとも一般的なのが「基礎がついたスモールハウス」、アメリカで人気の「車で牽引できるトレーラーハウス」、そして昨今人気の「キャンピングカー(バンライフ)」もスモールハウスの一つです。
日本では、定住が一般的なので、移動を前提としない「基礎つきのスモールハウス」が殆どです。
今、田舎暮らしを志向する人が増え、廃屋同然のボロボロの古民家をリノベーションしたり、コンテナを購入しスモールハウスに改造して住む人たちが増えています。
一方、欧米では昔から「牽引できるトレーラーハウス」や「キャンピングカータイプ」の住まいも多く、安く快適に、そして自由に暮らしたい人達の間で人気がありましたが、最近俄かにノマドスタイルの暮らし方が注目され再ブームとなっています。
スモールハウスのメリット

スモールハウスを建てるメリットは、「建築費用が安いこと」そして「デザイン性の高い」ことです。
以前こちらの記事で平屋のメリット・デメリットについて解説しましたが、建物の面積が小さいスモールハウスの平屋はメリットしかありません。
建築費用が安ければ、頭金やローンの負担も最小限、もしくは手元資金だけでも一戸建てを購入することも可能。その分、土地代など費用を他の生活環境インフラに充当できるので、より快適な暮らしが実現できます。
また、画一的な戸建住宅よりもスモールハウスのほうがデザインの自由度も高く、特に昨今、よりカッコ良くて且つ機能的なユニット式のスモールハウスが増えてきているのも魅力です。
参考~スモールハウスの魅力を知る
Netflix(ネットフリックス)で、スモールハウス(欧米ではtiny house~タイニーハウス)をテーマにした番組が放送され大ブームとなっています。
スモールハウスの本場、アメリカのバラエティー豊かなスモールハウスが見れるほか、セルフビルドなど「手作りで家を建てたい」人には施工のヒントがたくさん詰まっているのでオススメです。
スモールハウスの人気メーカーと参考費用
メーカー名 | 参考費用 |
無印良品の小屋 | 300万円〜 |
スノーピーク「住箱」 | 400万円~ |
天城カントリー工房amagear(旧kobako) | 240万円~ |
BESS「第三のトコロ IMAGO」 | 123万円~ |
アメリカンホームシステムジャパン「キャンピングドーム」 | 122万円~ |
casa cago | 270万円~ |
FIT BOND | 398万円~ |
※メーカー名をクリックするとメーカー公式サイトにリンクし施工例が確認できます。
スモールハウス自作(DIY)キットの参考価格
スモールハウスには自作(DYI)用のキットも販売されています。
メーカー名 | 参考価格 |
株式会社ビックボックスFINLAND HOUSEフルキットミニログ | 68万円~ |
TALO 小さな家Kukka TALO [クッカ タロ] | 312万円~ |
ジェイスタイル・ガレージ株式会社 CEDARSHEDクラブハウス | 73万円~ |
ベストログ研究所 ミニログキットハウスBL-M5L | 150万円~ |
キットハウスKOYA | 110万円~ |
※商品名をクリックすると実際にどのような小屋が建てられるのか、手作りキットの画像が確認できます。
スモールハウスを建てる際の注意点

スモールハウスを建てる場合、当たり前ですが土地が必要で、家の工事費用とは別に「土地代」が発生します。
スモールな分(建物の費用が抑えられる分)、土地を重視しましょう。
立地や広さ、周辺環境など、妥協しないことが賢明です。家が狭くても庭が広いとか、とても便利な立地にあるほうが断然こころ豊かに暮らせるからです。
なので、土地は自分でお気に入りの場所を見つけてください。
上記メーカーの中にも土地を紹介してくれるケースもありますが、その土地にはどんな家~スモールハウスが適当かを検討するという手順が大事です。
ハウスメーカーの建築家(設計士)と一緒に土地を見に行くことも重要です。
中には現地を見ないで受注するメーカーもあります。
ユニットのスモールハウスメーカーだとありがちです。たとえユニット式であっても現地を見ないで契約するようなメーカーは断ったほうが良いです。
無論、メーカーではなく、建築家(設計士)事務所や工務店に依頼し、スモールな注文住宅を建てるケースでも同じです。
必ず建築家(設計士)と一緒に現地を見て、一緒に検討しプランづくりをすべきです。
スモールハウスなら無理なく新築一戸建てが実現できます。
安いとはいえ、大きな金額・大きな買い物ですし、面積が狭いだけで工事の内容は通常の一戸建てとほとんど変わりありませんので、工事を依頼する前には最低限知識を頭に入れておくことをおすすめします。
騙されない失敗しない為に知っておくべき「住まい」に関する基礎知識のレポートをNOTEにアップしました。無料部分だけでもお読み頂ければと思います。
また、スモールハウスをセルフビルド(DIY)で実現したい、という方も同じです。
土地が重要、そして、その土地に合うよう設計して、最も適するハウスキットを選び、建材や住設を調達することで、小さくても快適な住まいに仕上がります。
その為には様々なノウハウが必要となります。
キットがあってもやはり家づくりは専門的なのでとてもムズカシイです。
このサイトでは、土地の探し方のコツや、DIY~セルフビルド(セルフリノベーション)に関するノウハウもアップしておりますので参考にし応用いただければと思います。