田舎暮らしで最も手を焼かせることになるのが「雑草」との戦いです。
雑草こそが最強の生命体といっても過言では有りません。やつらは何度も刈っても何度も引っこ抜いても、しつこくしつこく生えてくるのです。
都会でマンション暮らしをしていた私にとって雑草との戦いは想定外でした。
都会から地方の一戸建てに移住後に、雑草で悩まされている人は多いと思いますので、正しい雑草駆除方法を解説します。
雑草駆除の正しいやり方

「雑草」と一括りで言っていますが、雑草は様々な種類の植物の総称。よく観察すると雑草群の中にもかわいらしい花を咲かせるものも無くはないですが、大半は見た目的にも鬱陶しいものが大半です。
何よりも、せっかく植えた花木や野菜、果樹を駆逐してしまうので、やつらの好き勝手にさせておくわけにはいきません。
そんな厄介者の雑草をもっとも簡単で爆速に駆除する方法があります。
それは「農薬」=「除草剤」を散布することです。
史上最強の除草剤があります。
この除草剤はいろんな意味で世界的に有名で、且つ、世界一人気の除草剤です。
ラウンドアップの主成分である「グリホサート」には、どんな植物でも枯らしてしまう効果があります。どんなに屈強な雑草、例えばスギナやヨモギ、ドクダミ等も根から根絶してくれます。
雨が降っていようが乾燥していようが、気温が低い時であっても、確かな効果を発揮します。しかも、効果の持続性や残効性がほとんどないため、使用後すぐに作物の作付けができるということも人気の要因です。
一方で、このグリホサートは、その安全性について世界各国で疑問視(問題視)されていて、世界はラウンドアップとその有効成分であるグリホサートが禁止の方向へ動いています。
参考リンク
しかし、日本では「毒性は高くない」とされ普通に売られています。
時期(春から夏)になると地方のホームセンターの店頭は”除草剤祭り”の様相と化します。大体は上記のランドアップまたは問題の成分グリサホートを含む除草剤です。物凄く効くので物凄く売れているのだと思います。
それほどまでに田舎で暮らす人にとって雑草は悩みのタネ。そんな雑草を簡単に駆除してくれる「除草剤」は救世主なのです。
その除草剤は様々な実証実験によって人体にも害があること、そして、土(土壌)を殺してしまうことが明解になってきました。
参考リンク
- 発がん性疑惑の人気除草剤 日本の汚染度は?
- 新たに分かってきたグリホサート・ラウンドアップの毒性
- 除草剤の成分「グリホサート」、発がんリスク41%増大 米研究
- 【IWJ検証レポート】日本でもっとも販売数の多い除草剤「ラウンドアップ」に使用されている化学物質「グリホサート」に、世代を超えた発がん性の危険がある!
こんなに疑わしい農薬=除草剤は怖くて使えません。。。
なので、除草剤を使わないで駆除する方法=正しい雑草駆除のやり方を色々調べて、色々試しましたので紹介します。
雑草の習性と特徴を知る
まずは敵を知ることが必要、なので、雑草が何故生えてくるのか、何故育つのか、を箇条書きにしますので、頭に入れておいてください。
- 光合成で栄養を得ている ←光がなければ育たない
- 地下茎(根茎・塊茎・胞子)で増える ←地下茎から根絶する
- タネをばら撒き増える ←タネができる前に刈り取る
雑草に限らず植物が生きていくための共通の習性です。これらを絶てば植物は枯れます、が、その生命力=繁殖力が他の植物と比較して突出して強いのが雑草たちですから、徹底的に絶つ必要があります。
正しい雑草駆除方法:その1【熱湯】

除草剤を使わない雑草対策として、熱湯をかけて枯らす方法が有効です。
気軽にいつでも出来るので、家の周りなど駆除したい雑草の範囲が限られている場合にはオススメです。しかし、雑草が広範囲に及ぶ場合には大量の熱湯を用意する必要があるので非現実的です。
なお、熱湯による駆除は地上部分の枝葉には有効でも根(地下茎)を根絶することは難しいので、地下茎から増える種に対する効果は一時的です。
正しい雑草駆除方法:その2【地下茎から抜く】
雑草と見つけたら手当たり次第引っこ抜く、また生えてきたら大きくなる前に引っこ抜く、出来るだけ毎日、出来るだけ深く、根こそぎ引っこ抜きましょう。
原始的なやり方ですが、もっとも安全で確実な方法です。便利な専用道具もあります。
とにかく、抜く時には、枝葉や茎だけではなく、しっかりとの地下茎(根茎・塊茎)から引っこ抜くことが重要です。
しかし全ての雑草を地下茎から抜くのは無理です。途中で切れたりするのはあ仕方がありません。無論地下茎が残っていればまたすぐに生えてきます、が、気にせずに毎日駆除し続けましょう。そのうち成長することが出来なくなり枯れていきます。
正しい雑草駆除方法:その3【バーナーで焼く】
引っこ抜くのが大変な場合は、生えてきた葉や根をバーナーで焼く方法があります。専用のバーナーがあります。
出来るだけ根元から燃やすのがコツです。しかし、地下茎まで全てを焼くことは不可能なので、またしばらくすると芽が生えてきます。
こちらの方法も、根気よく続けることがポイントです。そのうち地下茎の成長が止まり枯れていきます。
正しい雑草駆除方法:その4【除草シート】
雑草たちが生息している土地の上に防草シートを敷き、日光を遮断することで植物を枯らすという方法です。
但し、既に雑草ボウボウの土地に被せても、密度の低い防草シートの場合破って出てきます。まだ芽が出たばかりの若い時期か、前述した駆除方法である程度除草した状態にしてから除草シートを被せると良いでしょう。
除草シートにも様々な種類がありますので、駆除したい土地の形状や範囲に合わせて購入ください。無論、駆除するためには隙間なく高密度のシートを敷くことが重要です。想像以上に屈強ですので、軟な除草シートはオススメしません。
正しい雑草駆除方法:その5【ヤギを飼う】

最もエコな方法、それはヤギ(またはヒツジ)を飼い除草したい土地に放すことです。
ヤギは食欲旺盛です。雑草の芽を次々と食べてくれます。根こそぎではなく地上部だけを食べてくれますから、雑草と共存する生態系が確立できるのでその土(土壌)に根付く虫や微生物を荒らすこともありません。
また、ヤギは所構わずに糞をするので肥沃な土壌になります。ちなみにヤギの糞は臭くありませんし汚くもありません。
ニワトリでも良いのですが食べる量が圧倒的に少ないいし、好き嫌いが激しいです。また、牛や馬でも良いのですが、世話が大変なので、ヤギ(またはヒツジ)をオススメします。
欠点は、雑草以外の草木、花や野菜、果樹など有用植物の芽まで食べてしまうことです。ヤギを放つ範囲、ヤギが自由に動ける範囲に制限をかける必要があります。
なお、ヤギは以下で売っています。(レンタルも有ります。)
ヤギの販売会社リンク
やってはいけない雑草駆除方法

最後に、やってはいけない雑草駆除方法についても記しておきます。
とにかく、農薬(除草剤)を使うことは止めましょう。
理由は前述した通りです。たとえ、どんなに効き目があって簡単で安価であっても、取り返しのつかないことになる可能性があります。
それと、雑草を駆除するために「塩」を用いるのも止めましょう。
塩も効果抜群で、且つ、簡単安価に出来るので、ついやってしまいがちです。雑草が生えている周りに大量の塩を撒くと4〜5日で枯れていきます。
しかし、塩は土壌に残留するので一度撒いてしまうと他の植物が育たなくなります。さらに、雨が降ると塩分が流れて周辺の土壌もダメにしてしまいます。また、家の配管や基礎を劣化させる可能性もあるのでオススメできません。
土壌改良には費用もかかるし、何より時間が必要なのです。一度の過ちが取り返しのつかないことになります。
雑草駆除を正しい方法で行うことは、自分にとってはもちろん、周辺環境、しいては地球の未来のために他なりません。知らない人がいたら教えてあげてください。
◎雑草は駆除するのではなく刈るのです
雑草駆除には様々な方法がありますが、何をどれだけやってもまた雑草は生えてきます。
範囲が広ければ広いほど何をやっても追いつきませんので、基本的に雑草は定期的に刈るものと思って最初から無駄な抵抗はしないほうが賢明かもしれません。
草刈りのやり方や草刈り機の使い方などを以下の記事にまとめましたので参照ください。
なお、草刈り作業は外注できます。下記のリンクよりご依頼ください。
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