食品表示ラベルで添加物をチェック!【安全な食の基礎知識】

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備忘録
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リタイアして田舎暮らしを始めると食生活が大きく変わります。

とにかく野菜の質が格段に高まるので、半年~1年経つと、体調が良くなったことと、舌が(味覚が)敏感になっていることを実感します。

見た目ではわからない食品の善し悪しが味でわかるようになるのです。

特に添加物。食べ物じゃない物質で調理(調整)された食品がわかるようになり、カラダが拒否するようになります。

カラダは食べたもので出来ている、と言われます。生きていくうえで必要不可欠で大切な食べ物。その良し悪しを見分けるスキルはこれからを健康で豊かに暮らすためのスキルでもあります。

毎日食べる食材を正しく選ぶための基礎知識として、食品表示ラベルで添加物をチェックするためのノウハウを解説します。

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食品表示ラベルで添加物をチェック!【安全な食の基礎知識】

食品表示ラベルで添加物をチェック!【安全な食の基礎知識】

食品表示とは?

食品表示ラベルとは、食材に関して素人である消費者の為に、その良し悪しを見分ける指標が「食品表示ラベル」です。

食品を販売するにはそれが食品がどんなものであるかを消費者に示す義務があります。

食品を購入する際の指標として、食品表示法で食品の種類ごとに記載すべき内容や表示方法、レイアウトなどは異なり、細かく定められています。(その所管は消費者庁。)

消費者にわかりやすく正しい情報を示し、何を選ぶかを判断できるようにする役割があり、正しく表示がされていない場合は、その表示義務を怠った販売者(生産者・卸売業者・仲卸業者・輸入業者・小売業者)に罰金などが課せられます。

食品は、大きく「生鮮食品」と「加工食品」の2つに区分されますが、一部の販売方法を除き、生鮮食品も加工食品もいずれも販売する際には必ず表示しなければなりません。

食品表示が必要な食品

生鮮食品すべての生鮮食品(容器包装の有無を問わず表示が必要)
加工食品あらかじめ容器包装に入れられた加工食品

食品表示が不要な食品

生鮮食品①生産したその場で生産者自らが販売する場合(例:果樹園) 
②レストラン、食堂など設備を設けて飲食させる場合すべての生鮮食品
加工食品①容器包装に入れられていないもの で、
②レストラン、食堂など設備を設けて飲食させる場合
③対面販売、量り売り、注文に応じて容器包装に入れて販売する場合

表示しなければならない項目

生鮮食品【名称】【原産地】【その他 (内容量や栽培方法など)】
※別途、食品の特性に応じて表示が必要な事項が定められています
 例)食肉…保存方法、消費期限(賞味期限)
 例)卵…保存方法、賞味期限,採卵施設等の所在地・名称
 例)精米精麦豆類…内容量、調製年月日、事業者の名称・住所
加工食品【名称】【原材料名】【添加物名 (※原材料名欄に表示することも可)】【原料原産地名】【内容量】【賞味期限または消費期限】【保存方法】【原産国名(※輸入品のみ)】【食品関連事業者(表示責任者)】【製造者,加工者】【アレルギー表示】【その他(調理方法,使用方法など)】

また、以下の要件に該当する場合にはその旨を表示が必要があります。

◆放射線を照射した食品
◆特定保健用食品
◆機能性表示食品
◆遺伝子組換え農産物
◆乳児用規格適用食品

食品表示で何を見て何を知る?

食品表示で何を見て何を知る?

生鮮食品の場合は「名称」「原産地」程度しか判りませんが、コダワリがある「産地」や「製造法」、例えば、朝採り、近海、無農薬栽培、等、他との違いを強調して記載されているはずですので、その辺りを基準に見るようにしましょう。

それと、今人気の道の駅などの産直市場やスーパーや百貨店の店頭等で売られる「産直モノ」。勿論それらにも食品表示は義務です。

特別な品種(ブランド)や栽培法である場合はその旨も記されていますので参考になるでしょう。また、生産者本人の名前が記されていることもありますが、余程有名な生産者でなければ選択基準にはなりえませんが、名前が入っていると少し安心です。

道の駅や産直市場などの生鮮品は生産者より直接持ち込まれるものです。仲卸など中間業者を介さない分、新鮮で安いことが魅力ですが、中には心無い生産者がいることを忘れてはなりません

通常の流通ルートに乗せるよりも産直(生産者直)で販売したほうが高く売れる(利益が出る)し、規格外でもOKだし、産地偽装は当たり前。品種偽造、ブランド偽造も横行しています。残留農薬や放射能などの検査も無いので、何でもかんでも平気で売る人が存在します。

私の移住した田舎の町ではフツウに横行しています。仲卸など通常ルートでは販売できないもの、自分たちでは決して口にしないようなものを、新鮮で安い!と喜んで買っもらえるのです。欲しがるから喜ばれるから良いという理屈です。

無論、殆どの生産者は善人だし、しっかりとした管理体制・検査体制のある産直売り場もあります。でも、生鮮食品は産直よりも卸売市場を介したもののほうが安全安心であることを覚えておいてください。

食品表示が役に立つのは「加工食品」のほうです。

加工食品は、貼付されている食品表示ラベルから様々なことが読み取ることが出来ます。

食品表示ラベルの見方

原材料の表記は、その製品に占める重量割合の多いものから順に表示されています。

砂糖が一番最初に書かれていれば、砂糖が一番多く使ってわれているってことです。砂糖を飲んでいるような飲み物、砂糖を食べているようなお菓子が如何に多いかが判ります。また、おいしい、おいしい、って感じているそれは”砂糖の味”なのだと自覚させられます。

食品添加物を確認

加工食品で気になる(気にしてほしい)のが食品添加物です。

日本の食品は添加物だらけ、と言われてます。殆どの加工食品に当たり前のように添加物が使われています。だから日本の食品は美味しい、だから安全、だと言う人もいますが、それは世界基準=時代基準から大きくズレています。

日本では安全とされ使用出来るものであっても、海外では使用禁止となっている食品添加物が多々あるのです。

例えば「赤色2号」という着色料。日本ではゼリーや清涼飲料水などにごく当たり前に使われていますが、アメリカやEUでは発がん性やじんましんなどのリスクが高いとされ、使用禁止や使用制限がかかっています。

また、パン類やお菓子に使われるショートニングやマーガリンの「トランス脂肪酸」は、心筋梗塞や脳卒中、認知症などのリスクが高まるとして、アメリカをはじめ台湾やカナダ、イギリス、スイスなどで禁止または使用制限がかかっています。

日本で作られる食事は安心・安全と思いがちですが、実は(何故か)世界基準ではあり得ない食品だらけなのです。

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それら添加物は厚生労働省が認めたもので、その使用量も厚生労働省が指定された分量以下なので体に悪影響はないということらしいのですが、、、

食品添加物とは
食品添加物は「添加物とは、食品の製造の過程において、又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。」と定義されている。(食品衛生法第4条2項より抜粋)

⦿指定添加物:食品衛生法第10条に基づき、厚生労働大臣が定めたものです。安全性について、食品安全委員会の評価を受けて、個別に指定されます。(ソルビン酸、キシリトールなど)別ウィンドウで開く リストはこちら

⦿既存添加物:平成7年に食品衛生法が改正され、指定の範囲が化学的合成品のみから天然物を含むすべての添加物に拡大されました。法改正当時既に我が国において広く使用されており、長い食経験があるものについては、例外的に、法改正以降もその使用、販売等が認められることとなっています。(クチナシ色素、柿タンニンなど)別ウィンドウで開く リストはこちら

⦿天然香料:動植物から得られる天然の物質で、食品に香りを付ける目的で使用されるもので、基本的にその使用量はごく僅かであると考えられます。(バニラ香料、カニ香料など)別ウィンドウで開くリストはこちら

⦿一般飲食物添加物:一般に飲食に供されているもので添加物として使用されるものです。(イチゴジュース、寒天など)別ウィンドウで開くリストはこちら

引用元:日本で使用が認められている食品添加物(厚生労働省)

注意しておきたい食品添加物一覧

これら添加物は悪い意味で有名な食品添加物です。

要注意物質名使用目的懸念要素使用例
亜硝酸
ナトリウム
発色剤肉や魚のアミンと反応して発がん物質にウインナー、ハム、たらこ、 明太子など
甘味料
アスパルテーム
ダイエット甘味料動物実験で白血病、リンパ腫など 安全性に疑問低カロリー飲料、ゼリー、 チューインガム、チョコレートなど
安息香酸
ナトリウム
防腐剤、防カビ剤ビタミンCと反応して発がん物質ベンゼンを生成栄養ドリンク、炭酸飲料
カラメル色素着色料製造法によっては危険な物質に変化するソース、菓子、飲料
加工デンプン増粘剤、安定剤、乳化剤一部の製造法のものがEUで乳幼児向け食品に使用禁止スナック菓子、ドレッシング、 生菓子など
グリシン日持ち向上剤動物実験で異常あり 食塩の過剰摂取にもつながる弁当、サンドイッチ、おにぎりなど
酵素触媒一部に発がん物質の過酸化水素を発生するものあり和菓子など
コチニール色素着色料(赤)原料のエンジ虫由来のたんぱく質がアレルギー症状の原因に漬物類、蒲鉾類、 赤く着色されたお菓子など
タール系色素
赤色104
黄色4など
着色料EUの大手メーカーでは子どもの注意欠乏多動性障害との関連が疑われるとして6種類を除外漬物類、蒲鉾類、 着色されたお菓子など
ナイシン保存料安全性データが少ない 海外で定められている許容量より日本は過大チーズ、ソース、ドレッシングなど
防かび剤
OPP、TBZ、
イマザリルなど
防カビ剤OPPは発がん性 TBZは催奇形性 イマザリルは繁殖と行動発達に異常輸入かんきつ類
リン酸塩、
重合リン酸塩
リン酸Na、
ポリリン酸Na、
メタリン酸Naなど
結着剤、乳化剤、食感向上腎臓機能低下の誘発、腎石灰症の発症率が高まる練り製品、加工肉類、生菓子類など

出来れば使ってないものを選びましょう。体に良いものでないことは明らかです。食べたら直ぐに具合が悪くなるものでないことも確かですが、今は大丈夫でも将来どうなるかは判りません。

何も世界的に安全性が疑われるものを使わなくても美味しい食品は作れるのに、安全性が疑われ海外では認められていない添加物を頑なに安全だと主張するそのメリットは何なのでしょうか?(消費者の為?企業の為?誰のため?)

幸い?にも、それら食品添加物は全て食品表示ラベルに記載する義務があります。それを選択するかしないかは私たち消費者次第ということです。

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食品表示についてもっと知るには

食品添加物のことや、商品表示に関してもっと知りたい!という方は、消費者庁発行の事業者向けパンフレットをご覧ください。(早わかりということですが判りにくいですが、、)👉早わかり食品表示ガイド

その専門知識習得の近道??こんな資格もあるのですね。👉食品表示検定

食品添加物の安全性、有用性が語られています。👉一般社団法人日本食品添加物協会👉公益財団法人日本食品化学研究振興財団

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まとめ

田舎暮らしでは、自家菜園で自分で作った無農薬の採りたて野菜はもちろんですが、地元で出所が明確な産直品も鮮度が良いので断然おいしく、栄養価も高く、そして何よりも安心して食べることが出来ます。

しかし、中には不誠実な生産者もいるので、たとえ産直品であっても食品表示は必ず確認してください。

食品購入時には、生鮮食品であれば産地や品種を、そして加工食品は使われている添加物を必ずチェックして、より豊かで健康的な暮らしを実現しましょう。

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